12.2(月)
・カフェスタッフが外の清掃から戻ると、髪の毛に落ち葉のようなものがついていて、よく見て見ると鞘のような形。そおっと分解してみるとなかからは、5ミリに満たない小さな豆が出てきました。あまりのかわいさに思わず写真をとった小池さんでした。
12.3(火)
・カレンダーや年賀状、お歳暮、更には年明けの健康診断の調節など、総務が慌しい時期に突入しました。しかし美術館の総務スタッフには、この時期の重大な仕事があります。それは忘年会の美術スタッフとしてのオシゴト。ダンボールやガムテープを駆使して小道具から衣装まで、忙しい中をさらに忙しく制作します。大口さんから「ねぇ、○○○の衣装の発注がさ、...そろそろくるみたいだよ。」と囁かれはじめました。そう、気付けば今年もあと少し。今年は一体どんな大物が発注されるのか、松島さんは若干びくびくしているそうです。
12.4(水)
・ネコバスの尻尾は、その安定感とボリュームからか、時々子どもたち専用のステージになります。今日は5歳くらいの女の子が、架空のマイクを握りしめおそらく今年一番有名になったであろう、あの朝の連続テレビドラマ小説のワンコーラスを歌ってくれました。そのメモリーには、スタッフも拍手喝采です。
12.5(木)
・ギャラリ-で開催されている「かぐや姫の物語展」を見た子どもたちから、「たっけのこっ!たっけのこっ!」と、大きな声が聞こえてきました。映画に登場する子ども達によく似た年頃の女の子が覚えていてくれたセリフのよう。「こんなに小さいからまだ座って見ていられないかなあ、って思ってたんですけど、すっかり気に入っちゃって。」と、お母さん。他にも、映画を最後まで見て大人よりも泣いていた小さな子の話や、「映画のエンドロールのスタッフの数を見て、作る人が命を削って作ったと感じる」とお話しされていた60代女性の方もいらっしゃいました。
12.6(金)
・クリスマスの装飾に使われているオーナメントに大喜びの男の子。「サンタさんに何をもらうの?」と聞いた所、「エスカレーター!縦に長いの!」という答えが返ってきたそうです。
12.7(土)
・かぐや姫を制作していたスタジオから、自転車が2台美術館に譲られることに。早速自転車の名前を考えはじめ、<たけのこ号><かぐや号><御門号><捨丸>と、様々に意見を交換しますが、なかなか決定打になりません。現在美術館にある青い自転車には<染五郎号>というものがあり、乗り心地がよく1番の人気者なのですが、結局新しい自転車は、<染太郎号>と<染之助号>と名づけられ自転車三兄弟が誕生しました。自転車の鍵を借りていく人が、「どれがなに染号だっけ?...」と混乱して欲しいそうです。
12.8(日)
・カフェの木村くんは青森出身。お父さんからリンゴの差し入れが届きました。スタッフに一つずつリンゴを配ってくれる木村くんはまるでリンゴ農家の人のよう。深谷さんが朝礼でした話によると、大きな形のりんごは、明治初期に日本に伝わってきたそう。ヨーロッパのりんごの原種はシードルなどのお酒に使用する小ぶりなものが多かったのが、アメリカ開拓時代に荒野を行きかう人々の水分補給として、大きくて瑞々しい品種が徐々に改良されていったそうです。今でもアメリカではNew Yorkのことを「BIG APPLE」と言ったり、コンピュータ会社名のロゴがりんごだったりと、開拓と繁栄の象徴としてりんごは印象的なものです。今日も休憩室には各所から頂いたりんごがたくさん。いろいろ考えながら頂いています。