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Channel: 三鷹の森ジブリ美術館
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5/25(月)から、7月分入場チケット先行抽選販売の申込みが始まります

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三鷹の森ジブリ美術館は、2015年夏休みシーズンの7月、8月分の入場チケットに関して、毎月10日の一般販売に先行して抽選販売を実施します。

申込受付期間は、7月分入場チケットが5月25日(月)から31日(日)まで、8月分入場チケットが6月25日(木)から30日(火)まで。詳細は、後記<2015年夏休みチケット販売の概要>、ならびにローソンチケットのホームページをご確認ください。


三鷹の森ジブリ美術館では、2001年の開館以来、安全で快適な空間を楽しんでいただくために、日時指定の事前予約制を採用してきました。入場チケットについては、全都道府県に店舗、チケット販売網を持っているコンビニエンスストアのローソンの協力を得て、毎月10日から翌月分のチケットを日にち、入場時間別に発売しています。

しかし、チケット購入希望が集中する夏休みシーズンには、希望するチケットがなかなか購入できないという声を多々お聞きしています。さらに昨今は、ネットオークション等での転売目的でチケットが購入されている事例もより多く目にするようになりました。
そこで、できるだけ多くの来館を希望される方々に、より公平に購入の機会をご提供するべく、今年の夏休みシーズンに限り、初めて先行抽選販売を実施することといたしました。

今後も、より安心して楽しんでいただけるような運営を心がけてまいります。皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

<2015年夏休みチケット販売の概要>

(1)チケットの種類

日時指定の予約チケット(入場引換券)
入場時間は1日4回(入場時間 10:00/12:00/14:00/16:00)

(2)発売価格(税込)

 大人・大学生  1000円
 高校・中学生  700円
 小学生     400円
 幼児(4歳以上) 100円

(3)先行抽選販売

【申込方法】
  1)インターネット http://l-tike.com/ghibli ※ローソンWEB会員(無料)に登録が必要です
  2)電話    0570-084-637 ※発信者番号を通知しておかけください
【申込枚数】 1申込み6枚まで  ※同一日時での複数エントリー不可
【支払方法】 ローソン店頭決済、または、クレジット決済
       ※電話申込はローソン店頭決済のみ
【発券方法】 ローソン店頭にて手続き
       ※発券期間を過ぎても発券されない場合、当選チケットはキャンセルされます
       ※インターネットで申込み、かつ、クレジット決済をされる場合のみ郵送も可

【スケジュール】

     7月 8月
受付期間 5/25(月)12時~
  5/31(日)23時59分まで
6/25(木)12時~
  6/30(火)23時59分まで
当落発表 <インターネット申込>
6/9(火)15時 ~ メールにて通知

<電話申込>
6/9(火)15時 ~ 6/12(金)23時59分まで
上記電話にて確認
<インターネット申込>
7/9(木)15時 ~ メールにて通知

<電話申込>
7/9(木)15時 ~ 7/12(日)23時59分まで
上記電話にて確認
発券期間 6/9(火)15時 ~ 6/13(土)23時まで 7/9(木)15時 ~ 7/13(月)23時まで

(4)一般販売

7月分は6/10(水)10時より、8月分は7/10(金)10時より、従来通りの方法で発売いたします。(店頭での直接購入、インターネット/電話で予約のうえ、店舗にて発券・購入)

※先行抽選販売は2015年夏休みシーズン(7月、8月分)のみ実施いたします
2015年9月分以降の入場チケット販売は、毎月10日(10日が土日祝の場合は翌平日)からの一般販売のみになります
※営利目的のチケットの転売はいかなる場合も固くお断りいたします
※オークション等で転売されたチケットであると判明した場合、入場をお断りする場合があります

2014年3月1日


5月 緑かおる

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5.11(月)

・滝口さんが困り顔でショップの倉庫にやって来ました。新品の "コロ" ぬいぐるみを見ながら、「ねぇねぇ、ぬいぐるみってどうやって洗えばいいの?」と、デスクで愛でている自分の"コロ"が薄汚れてきている事を気にしている様子。その場にいたスタッフから、ぬいぐるみ専用シャンプーがある事や、薄めた中性洗剤で優しくもみ洗いする方法など、アドバイスを受けていました。メンテナンス休館中に、"コロ"はお風呂に入るのかな?


5.12(火)

・外エリアに立っている鵜木さん。日焼けしやすい体質のようで、会うたびにどんどんと黒くなっています。ふと腕を見ると、少し袖の長い制服の日焼け跡、時計焼け、長袖焼け、腕まくりした袖焼け、とグラデーションになっていました。夏にはいったいどうなってしまうんだろうと、少し心配になるスタッフでした。


5.13(水)

・閉館後に土星座に小さな舞台が組まれました。その上で正座をする西川くん。いったい何が始まるのでしょうか。
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5.14(木)

・板谷さんから誕生日プレゼントにストレッチのチューブをもらった小池さんと松島さん。デスクワークで凝り固まった肩をにょーんと伸ばしてストレッチしていますが、最近はちょっとした筋トレや眠気覚ましにと、気が付けばいろんな人がストレッチしているようです。
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<にょーん>


5.15(金)

・外壁のツタのプミラが今年も沢山の実を付けました。握りこぶしぐらいの濃い紫の実でお客様からも度々名前を聞かれます。今日も熟した実が落ちていたので比留間さんが拾って見えないところに置いていたのですが、そうとは知らない小林さんがごろりと出てきた実を見て、ネズミだと勘違いして本気で叫んでしまっていました。


5.16(土)

・休憩室でひっそりと咲いたパキラの花。なかなか花をつけることがないらしいのですが、これ以外にもいくつか咲いていました。大口さんに「甘い香りがするんだよ」と教えてもらい、内藤さんが数日後に見にいくと、すでに花はありませんでした。来年の楽しみが一つ増えたようです。
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5.17(日)

・「さ、どうやって階段に登るんだろう?こっちかな、あっちかな?」とお母さんが小さな子ども達2人を連れて歩いていました。「お母さん、地図あるよ。これ見ればいいじゃん」と言う子ども達に対して、「迷子にならなきゃ!ほら、どうやって行くん~だ!?」と地図を見ないで謎解きしようと2人を誘っていました。「迷子になろうよ、いっしょに。」を心から楽しんでいるお母さんに出会えました。

5月 準備中

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5.18(月)

・今日から展示替え休館。今年は展示室内だけではなく、中央ホールに時計塔を立てるという大掛かりな設営もあるため、かなり急ピッチで作業が進められています。

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<物がなくなったせいかとても広く感じます>


5.19(火)

・館内の中央ホールに足場が組まれ始めました。螺旋階段を囲うように土台が作られています。一体どうなるのでしょうか。
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5.20(水)

・新展示に向けて、広報の机さんが資料や招待状の印刷を担当することになりました。初めての印刷方法に少し不安そうな机さんを、昨年担当していた内藤さんが「去年はなかなか終わらなくて半泣きでした。そのときのペースに比べれば大丈夫です!」と応援。机さんは、なぜか"半泣き"というフレーズを気に入り、時々思い出して、楽しく作業を進められたそうです。


5.21(木)

・館内だけではなく、屋外のメンテナンスもしています。カフェの周りにも足場が。こちらは外壁の塗りなおし中です。
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5.22(金)

・展示の安西さんから、今日は特に大掛かりな作業があることを聞いて作業を見守っていると、時計塔のてっぺんの大移動が始まりました。施工の方々が息を合わせ、足場の隙間を縫って移動させています。
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5.23(土)

・「クルミわり人形とネズミの王さま展」にいたパン種くん。作業中のみんなを横に少し休憩中。
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5.24(日)

・展示やメンテナンス関係のスタッフ以外はお休みのため、事務所が静かで少しさびしいです。そんな空間を少しでも彩るかのように、ハンガーラックに薔薇の花がかかっていました。

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<ドライフラワー制作中>

GIORNALE DEL MAMMA AIUTO! ~マンマユート便り vol.9

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湿った空気の中に濃い緑の匂いを感じる頃となりました。

この6月から新しく「幽霊塔へようこそ展」が始まっています。
美術館は地下一階から屋上まで、決まった順路はなく、自由に楽しんでいただけるようになっています。

ショップは一番上の階、二階にあり、ショップ前の廊下からは吹き抜けになっている館内を見渡すことができます。
明るい光が降り注ぐ天井扇の窓ガラスはすぐそこですし、見下ろせば空中廊下。
目の前には 大きなモザイク時計を間近に見ることもできます。
新しい企画展示に伴い、中央ホールに出現した幽霊塔をここから眺めるのもいいかもしれません。
展示を堪能していただいたら、ぜひショップにも遊びにきてください。




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和紙でフワフワ...さわれる黒い影―――【和紙っこ クロスケシール】

目の錯覚か、それとも家屋に住む妖怪...?
『となりのトトロ』に登場する、黒く小さなものたちの群れ、ススワタリ。
その姿を見たサツキとメイは 「マックロクロスケ」と呼びました。
子どもの純真な目にしか映らないというクロスケを、誰もが見られるように和紙に写しとったのがこのシールです。
周囲がフワフワの不思議なシール...
クロスケたちはどこからやってくるのか、越前和紙の里まで探しに行ってきました。

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▲和紙シール クロスケ...¥600(税別)




豊かな森と水に育まれる、ものづくりの伝統

福井県は滋賀県琵琶湖の北側にあり、越前市はその中央部に位置しています。大陸から渡ってきたモノを作る技術が今も根づいている地域です。
1500年前から紙漉き(かみすき)が行なわれ、今日、【越前和紙】として品質や種類、生産量も日本一の格式を築いています。

越前市の東に位置する今立地区...三方を山に囲まれた裾野に民家が寄り添うように整然と並んでいます。
クロスケシールが生まれるのは、その中にある一軒、手漉き和紙のやなせ和紙さんです。
工場へおじゃまし、社長の柳瀬さんにお話を伺いました。

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▲【有限会社やなせ和紙 代表取締役 柳瀬晴夫さん】
昭和30年生まれ。昭和25年に父が創業した手漉き和紙会社を、23歳で引き継ぎ現在に至る。


年季の入った木造工場ですね。すぐ後ろが山というのも独特です。

柳瀬  建物じたいは昭和25年くらい、築65年ですね。うちがこの里に来たのは途中からというか...、
父親の母が、奉書(※天皇や将軍などの上位者の意を奉じて下達する命令の文書)を漉いていたのが始まりらしいですが。
それから戦後の襖(ふすま)の需要ができて、ここに工場を建てたんです。 

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▲戦時中、紙幣用紙工場だった建物を払い下げてもらい移築された


現在、越前和紙を漉く工場はどのくらいあるのですか?

柳瀬  僕が仕事に入ったころ、37年前くらいは100軒くらいありました。
いまも機械漉きのところをあわせると60軒くらい、このうち半分が手漉きです。
でも息子さんらは別の仕事してるというところがそのうち10軒くらいでしょうか。
いまのじいちゃんばあちゃんが終わるともう紙は漉けないね、ってところがそのくらい。
それでも日本ではやっぱりいちばん大きい産地です。これだけの規模で紙漉きの業者がきちっとつまっているのは。

わずかのあいだにぐんと減ったんですね。
産地として里が定着するのには、水質が良いなどの土地独特の理由はあるんでしょうか?

柳瀬  あったと思いますよ。すぐ隣の集落では水に金気(かなけ=鉄分)が多いんです。
そういう水を使って漉くのは無理なんです。鉄分が紙に残ってシミの原因になるんで。
水って大事なんですよ。この工場の後ろには深さ50mくらいの井戸を掘っていますがぜんぜん枯れませんね。
うちは生活用水もその水を使ってます。

なるほど、安定的に良い水が必要なんですね。だから紙漉きの工房は山の麓に集まっているのでしょうか。

柳瀬  そうですね。古い文献を見ても、やっぱりこの辺に集中しているようです。
歴史的にそういうのはあるみたいで。

ここらには紙の神様、〈紙祖神 川上御前しそしん かわかみごぜんという、女神さまの降臨伝説があるんです。
紙漉きの女神さまがある日、川の上流に降りてこられて、
「ここで紙を漉きなさい」という伝説なんですけど。

そういえば全国で唯一、紙の神様を祀っていると聞いたことがあります。

柳瀬  そうです。大滝町の神社にそれが祀ってあるんですよ。それって言うと悪いけど(笑)。

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▲【紙祖神・岡太神社 大瀧神社】
やなせ和紙のある大滝町にある荘厳な神社(※写真は権現山の麓に建つ里宮)。
約1500年前、岡太川(おかもとがわ)の川上に現れたお姫様が、村人に豊かで清らかな谷の水で紙を漉いて生計をたてるように告げたという伝説があり、
以後、姫を紙祖神 川上御前として崇めた。
そののち、岡太神社を建立してお祀りし、現在でも大滝町を中心に紙漉きの伝統が継承されている。



技術交流が息づく、和紙の里

長い歴史のうえに成り立っている越前和紙の、実際の手漉きの技はどんなものなのでしょう。
工房の奥、薄暗い空間に大きな〈舟〉(ふね。漉舟=すきふねとも言う。和紙の原料をためておく水槽)が据えられています。
その両側に女性がひとりずつ立ち、高い天井から下げられた桁を巧みに操って、舟に張られた紙料を濾しています。

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▲言葉などでの合図はなく、完全にふたりの呼吸だけで進む作業は荘重で、窓から差し込むかすかな外光に照らされる姿は、
まるでフェルメールの絵画のようにも見えてきます...。

水音しかしません...合図とか掛け合いとか、言葉のやりとりはないんですね。

柳瀬  ほとんどなし。ちょっとしたお互いの手の動きやら、呼吸、タイミングが合図になっています。
ベテランと若手でペアになってやっていくうちに、
だんだん若手が感覚をつかんでいって、いずれは若手もリードするようになるんです。

われわれの越前和紙では女性が紙を漉きます。
うちで漉く紙は特に大きいので、あとの乾燥は板も重いし、そちらは男の仕事になります。
原料の段取りと、乾燥はわれわれ男性の仕事。漉く作業はどうしても根気が必要じゃないですか。
やっぱり根気が必要なものは女性が向いているみたいです。

ある意味、理想的なかたちですよね。宮崎駿監督の映画『もののけ姫』のタタラ場だったり、
『紅の豚』のピッコロ社なんかも工場は全部女性たちがやっている、あの世界の一部のようです!
工場で働くひとたちは、どこも家族単位が基本なんですか?

柳瀬  手漉きでやっているところは家族がメインですね。
向こうで紙を漉いていたベテランの女性は、僕の姉です。息子も手伝ってくれていますし身内がほとんど。
それでも、勤めていた人が何らかの理由でよその工場に行くと、うちらの技術もそっちに流れる。
その逆もあります。「あそこではどうやって紙を漉いてるの?」って。そういうのはお互いさまで。
そうやって産地全体で保たれているんです。

自然と里全体が混じっているんですね。

柳瀬  そうですね。私らの世代では〈青年部〉と言って後継者ばかりでグループを作って、
教え合おうよ、ということもするようになりましたね。工場も自由に入れるようにして。
現在ですと、うちの息子の青年部は6、7人しかいないんですが、夜はみんなでうちに来て紙を漉いてますよ。

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▲毎年、青年部で一緒に作るという越前和紙オリジナルカレンダー

昔は工場を自由に出入りするようなことはなかったのですか?

柳瀬  ああもう、隣の工場なんて絶対に入れなかった。
いまでは、昔からやってる仲いいメンバーは「まいど~」とか言いながら自由に入れますけど、
ほかの工場には勝手には絶対入れません。
道具の形とか、どう流すかとか、工場によって違いもあるんです。
同じような仕上がりの紙でも、じつはやっていることが違う、ということはいっぱいあるんですよ。

同じ材料で同じように作っていても、それぞれ違う味になる...。
料理で言えばおふくろの味のようなものなんですね。



越前和紙、美しさの秘訣

美しい仕上がりの越前和紙。効率のよい機械漉きとの違いや、大切に継承されてきた手漉きの技など、
そこには何が隠されているのでしょう?

手漉きの和紙を拝見してきましたが、これまでに機械化の波のようなものがあったんでしょうか?

柳瀬  ありましたね。そりゃもう。
機械のほうも手漉きに近いもの近いもの...って作れるようになってきてますから、
だんだん手漉きの居場所がなくなってきて。

手漉きと機械漉きの違いはどのようなものなんですか?

柳瀬  製造の行程で、〈ねり〉を使うかどうかがあります。
手漉きの和紙は、トロロアオイという植物の根から抽出される粘性のある〈ねり〉を使うんですね。

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▲黄蜀葵(おうしょっき)の根をつぶし、一晩水に浸けトロトロになった〈ねり〉

この〈ねり〉を原料の水(紙料)の中に混ぜて漉くんです。
とろみのある原料を含んだ液を〈桁(けた)〉にくみ上げ、巧みに揺り動かすことで、繊維が均等に重なってふわっとした風合いになります。


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▲〈フネ〉の表面で、水(紙料)が複雑な波紋を描き繊維がからみあっていきます

これに比べて機械漉きの製法は、原材料を水と一緒に流し、すぐに水分を吸引し、圧縮、乾燥といっきに行います。
ですから、繊維の隙間がなくなり、密度の高い硬めの紙になるんです。
これは目で見るより手でさわると違いが感じられます。

仕上がりの風合いが大きな違いなのですね。
そんな製法の差はあれど、最高級であることに変わりない越前和紙ですが、その独特の特徴や他の産地との違いというとなんでしょう?

柳瀬  いろいろありますけど、キレイですよ、越前和紙は。よその産地もゴミは取り除きますが、
越前和紙はある意味「キレイすぎる」、と言われるくらいの品質です。
それと、細かい柄をつけるのも越前和紙だけですね。

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▲根気よく、真っ白になるまで続く塵をのぞく作業

柳瀬  あとは、越前和紙はお客さんに「こんな紙を漉いて」って言われても大抵ありますし、もしなくても、どこかで漉きますよ。

それは福井の人の県民性でしょうか?

柳瀬  なんですかねえ? なんでも挑戦したがるんですかね(笑)。

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▲たくさんのパターンで厚い越前和紙襖紙の見本帳。



クロスケシールができるまで

いよいよクロスケシールがどうやって生まれるのかを見てみましょう。
この商品は、やなせ和紙さんが開発した【和紙っこ】というシリーズのひとつです。

【和紙っこ】を初めて見た時、「これ、面白いなぁ」と思いました。
水でぬらすだけでいろいろなところに貼れる、和紙のシール...。このアイデアはどうやって思いついたのですか?

柳瀬  うちは金型を使う模様襖の流し込みの技術でタペストリーも作っていたんです。
その色合いを見る為に絵柄だけを試しに漉くことがあるのですが、それ自体できれいだし、これを何かに使えないかなぁと考えたことがあったんです。
で、ガラスにも和紙をそのまま貼れたら面白いのではないか、と。
昔の人はすりガラスが割れると、丸く切り抜いた紙を貼って直したでしょう?
普通の透明なガラスに貼れば目隠しとかにもなるし、くっつくようにできんやろうかと。

サクラの花びらが描かれた【和紙っこ】を見て、和紙の風合いと絵柄がマッチしていてとてもきれいでした。
それで「これ、クロスケで作れませんか?」とお願いしたんですよね。

柳瀬  そうでしたね。【和紙っこ】をご覧になって、声を掛けていただきました。

越前和紙という伝統ある高級和紙を私たちの身近な商品にされていて、その遊び心がいいなぁと思いました。

柳瀬  ありがとうございます。もうその場で商品のイメージをお伝えいただきました。
ただ実際に試作に取り掛かるとこれが大変でした...。

目の部分がなかなかうまくいきませんでしたね。

柳瀬  目の表現次第で表情が全然変わってしまうんです。なかなかOKがいただけず、どうやって表現するのが一番良いのか...当時は悩みました。

しかも、和紙の特徴を活かしてクロスケの周りのフワフワした感じを出して欲しい、と無理なお願いもしました。

柳瀬  はい(笑)。試作を始めた時は、繊維が長い〈楮〉(こうぞ)なら、クロスケのフワフワした毛も再現できるし、「これならいける!」と思っていました。
それでもご希望の風合いを表現するまで、結局10回くらい試行錯誤を繰り返しました。
その結果フワフワを表現するのには手でちぎるのが一番いいってなったんです(笑)。

そうなんです。一枚一枚手でちぎってもらっているんですよね。そのおかげでよい風合いが出ています。

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▲「美術館まで行けなかった子がいくつか工場の中にいます(笑)」(柳瀬)

柳瀬  では実際にクロスケシールの作り方をご覧いただきましょう。まず紙料を段取りすることからはじめます。
〈楮〉を原料に使い、〈ねり〉を加え手で撹拌します。

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柳瀬  次に、紙料を小さなサイズの型枠に流し込みます。
流し終わると和紙ならではの凹凸が出るよう、全体にシャワーをかけます。

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柳瀬  これを乾燥させたものに、クロスケの絵をつけて切り抜きます。

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柳瀬  周囲はひとつひとつ手でちぎることで独特の風合いを出しています。この時に、水だけで貼ってはがせる加工もします。

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柳瀬  楮は、破ったときにこの毛がモヤモヤといっぱい出るので、クロスケの周りの毛羽ができるんですね。
〈三椏〉(みつまた)、〈雁皮〉(がんぴ)などの他の原材料ではこれは出ない。
楮に比べて繊維が短いのでもっとキレイに切れてしまうんです。

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▲ちぎられた紙の破片をクローズアップすると、たくさんの繊維が



おわりに

日本人の生活からは縁遠くなり、その風合いそのものが珍しいものとなりつつある和紙...。
私たちのこれからの生活と和紙との関係を、柳瀬さんはどのようにとらえているのでしょうか。

和紙を取り巻く環境には、どのような変化があるんですか?

柳瀬  和紙と言えば一昔前は襖や障子でしたが、住宅の洋式化でめっきり減りました。
文書関係の紙ですと、ひところは便箋、封筒が主流だったんですが、
これらはメールの時代になってから一気にその需要はなくなりましたね。
特にお年玉年賀はがきができてから、この辺の葉書を漉いていた工場は、全部、仕事がなくなりました。
僕の友だちのところは、昔はお盆過ぎた頃から日本酒の〈酒ラベル〉が入ってきて何年か続いたんですが、
今度は日本酒ばなれが(苦笑)...いろいろ大変なんです。

でもいま再び、【和】のブームで和紙に対する注目度は上がっているように感じますが。

柳瀬  ちょっとそんな気もしますね。何年か前に和紙ブームがあって、
去年また、日本の手漉き和紙技術がユネスコの無形文化遺産登録に決まって、少し盛り上がりました。
じつはレンブラントが越前の和紙を使っていたということらしくて、最近、知事も協力してくれてます。
うちの和紙工業協同組合の理事長も知事と一緒にオランダに行って調べたりしています。

海外からの注文はあったりしますか?

柳瀬  わたしらに直接はないですけど、地元の問屋さんを通してとかはあって、けっこう出てますね。
ヨーロッパなどから大きな壁紙の注文が来るんです。

海外の方に和紙が受け入れられていることは大変嬉しいことですが、やはり日本でももっと身近に感じてほしいですね。

柳瀬  そうですね。できるだけ、どんなかたちでもいいんで和紙になじんでいってもらおうと。
クロスケシールもそうですけれど、和紙というものを、
少しでも身近に感じてもらいたいという思いがあって。

じつは京都の文化財や寺院などにも、私のところの和紙を使っていただいているんですが、
入っていくのはそういった特別なところばかりで、もう普通の家庭ではごくわずかになってしまいました。

微妙やけど和紙のブームがあるあいだに、できるだけ身近に置いてもらえる様な物を作り、
生活の中に少しでも取り入れてもらって、手漉きの和紙のやさしい風合いを肌で感じてもらえたらなと思っています。

なるほど。私たちも、もっと和紙に寄りそってやわらかく暮らしていきたいなと、改めて思いました。

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▲クロスケを身近に、こんな使い方


今回お話をお伺いし、1500年前の降臨伝説から現在に至るまで、
里の皆様が自然を敬い、共存し、助け合うことで和紙の技術を受け継がれてきたことを知りました。
ものづくりの技とクロスケとの結びつきはたいへん幸せな出会いであり、
越前和紙の里の方々の心の豊かさあってのものだと、心強く思いました。
今日はありがとうございました。

(2015年4月15日、福井県越前市大滝町、やなせ和紙にて)






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今回ご紹介するのは新企画展示「幽霊塔へようこそ」にちなんだ商品です。

「みにちゅあーとシリーズ 幽霊塔/カリオストロの城」 ... 各2,600円(税別)

minityua-toyuureitou.jpg©モンキー・パンチ/TMS・NTV

紙のパーツを自分で組み立てて建物やキャラクターが作れる、大人気のみにちゅあーとシリーズ。美術館のオリジナルデザインとして、新たに幽霊塔、カリオストロの城の時計塔が加わりました。紙でできているとは思えない本格的な塔を組み立てられます。精緻なミニチュアの世界の魅力にはまってしまうかもしれません。

みにちゅあーとシリーズの詳しい説明はコチラ

「腕時計」 ... 20,000円(税別)「懐中時計」 ... 22,000円(税別)

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幽霊塔のお話にでてくる時計は、財宝が隠された迷宮へとつながる秘密の入口。そんな謎に満ちた幽霊塔の時計をイメージした腕時計と懐中時計ができました。重厚感のある素材は、古めかしい加工を施した真鍮。歯車の飾りが今にも動きだしそうで不思議な雰囲気を醸し出しています。文字盤は12の刻が漢字で記されたもの。長針と短針をつけて実用的になった和時計です。懐中時計には、塔のレンガを模した台座もついています。宝の秘密を握ったようなどきどき感を胸に、ぜひ手にとってご覧ください。

「吹き出しふせんメモ」 ... 600円(税別)「ミニメモ帳」 ... 400円(税別)

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「幽霊塔へようこそ」展のために描かれた宮崎駿監督の挿し絵が素敵な文房具になりました。漫画風に吹き出しになっているのは、江戸川乱歩と幽霊塔に登場する美しい女性、秋子の付箋セット。メモ帳は展示パネルの中で描かれたキャラクターや風景を縁取りにしています。見所いっぱいの「幽霊塔へようこそ」展の思い出に、このちょっとユニークな文房具で楽しいメッセージを書いてみてください。

5月 もうすぐ

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5.25(月)

・外壁の塗りなおしをしている左官の横山さん。この鮮やかなオレンジ色が、ぜひどこにあるか探してみてください。
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・カフェの一部スタッフは、店内のテーブルやイスを作ってくださっている作家さんやビール工場の見学に行ってきました。新入社員の3人を中心に、質問をしたり道具の使い方を習ったり、なぜか薪割りまで教えていただきました。直接、作り手からお話を聞くとより一層思いが伝わってきて、日々の自分たちの仕事にも力が入ります。特に、新人スタッフは得るものが大きかったようでした。
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<男性スタッフはお手伝い>


5.26(火)

・多くのスタッフが休館を利用してリフレッシュの旅に出掛ける中、新しい展示の仕事や、施設のメンテナンスなどで出勤している面々もいます。行き詰まると、旅先から送られてくる素敵な風景に、ほんの少し旅に行った気持ちになりそして、休みが取れたらどこにいこうかと想いを馳せつつ楽しくなったあと、また仕事に戻るのでした。


5.27(水)

・展示替え休館中は、カフェのバックヤードに、中庭から一時的に植栽などをお引越しさせています。無作為に移動をしたのですが、なんだか素敵な雰囲気になっていました。
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<神様も気持ちよさそう!?>


5.28(木)

・今日は全員出勤。午前中は自転車安全講習会と全員ミーティングを土星座で行いました。なかなか一堂に会する機会がないので、スタッフだけで土星座が満席になっている様子は圧巻。「こんなにたくさんいるんだね~。」と、後ろ振り返ってしげしげと見つめてしまいました。
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<自転車安全講習会中>


5.29(金)
・今日は「幽霊塔へようこそ展」のマスコミ内覧会がありました。多くの方にお越しいただき土星座は満席です。
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展示説明を行い、そのあと、今回の展示のテーマである「幽霊塔」をより知ってもらおうということで、講談師の神田陽司さんに講談「幽霊塔」を口演していただきました。軽快なテンポで繰り広げられる「幽霊塔」の世界に、マスコミの方もスタッフもあっという間に惹きこまれました。
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講談が終わると、いよいよ「幽霊塔へようこそ展」展示室の見学。宮崎監督の描き下ろしのパネルをじっくりと見る人や、子ども向けの迷路に興味津々の人など、思い思いに「幽霊塔」の世界を堪能していました。
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5.30(土)
・いよいよ「幽霊塔へようこそ展」が始まりました。今回は 中央ホールの螺旋階段を「幽霊塔」の舞台となる時計塔に見立て、そこから皆さんを企画展示室に誘います。展示室に入ると、大人は幽霊塔にまつわる秘密を知ることが出来、子どもたちは体を使って秘密が隠れている迷路を楽しむことが出来ます。
迷路の中には子どもが大すきな隙間や仕掛けに、あちこちから元気な声が聞こえてきました。
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・そして今日から運営の制服もリニューアル。前のシャツより青がより濃く鮮やかになりました。新しい制服に袖を通すと、休み明けの体がびしっと引き締まり、気持ちも新たに頑張れそうです。
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<びしっ!>


5.31(日)
ネコバスで遊んでいた子どもたちから「また幽霊塔のところにいこう!」という声が聞こえてきました。子どもには不動の人気のネコバスですが、「幽霊塔が一番になるのももうすぐか?」と、担当スタッフは密かに喜んでいました。

江戸川乱歩『幽霊塔』新装版(宮崎駿監督口絵入り)が発売になりました

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企画展示「幽霊塔へようこそ展」をきっかけに、江戸川乱歩の『幽霊塔』が新装版として岩波書店より発売されました。

展示のために宮崎駿監督が描き下ろした「ぼくの幽霊塔」が、16ページのカラー口絵として特別収録されています。

全国の書店で販売中です。ジブリ美術館の図書閲覧室トライホークスでお買い上げの方には、オリジナル幽霊塔しおりをプレゼントしています。

「幽霊塔へようこそ展」をより楽しんで頂くためにも、ぜひこの機会に読んでみて下さい。

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体裁=A5判・上製・カバー・320頁
定価(本体 2,000円 + 税)
2015年6月5日
ISBN978-4-00-025419-9 C0093

6月 梅雨はもうすぐ

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6.1(月)

・新しい展示が始まり、地下1階からの眺めも随分と変わりました。「わぁっ」と中央ホールの時計塔を見上げて佇む方や、少し高いところから中の仕掛けを覗き込む方など、いろんな楽しみ方があるようです。時計塔の鐘を鳴らすためのハンドルにいち早く気が付くのはやはり子ども達。大人でも息切れするハンドルを一心不乱に回し、スタッフも固唾をのんで見守る中、見事鐘が鳴った時には周りから拍手がおきていました。


6.2(火)

・滝口さんの大好きなコロのぬいぐるみは大事に手洗いされ、きれいな姿で休館明けを迎えられたそうです。事務所のパン種くんも休館中に出勤していたスタッフに洗ってもらい、さっぱりとしていました。
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<いい湯だな>


6.3(水)

・カフェ店内では、新たに始まった「ミルクたっぷりこんがりチーズパイ」が好評です。ショーケースにホールで置いていると、お客様がショーケースに近づいてきて「これケーキなのー!」と驚きの声を上げられています。そしてカフェのテイクアウトでは、森のソフトクリームのお楽しみの味が「佐藤錦(さとうにしき)」に変わりました。甘酸っぱい味が梅雨のムシムシを吹き飛ばしてくれそうです。


6.4(木)

・事務所にはスタッフの休館中のお土産が置いてあります。国内外色々なところのお土産があるのですが、どうやら行動パターンが似ているのか、ハワイで知った顔に遭遇したり、同じ寝台列車で北海道に行っていた、なんてこともあったそうです。「美術館あるあるだね~」と、各地から集まった美味しい物をつまみながら、お土産話に花が咲いていました。


6.5(金)

・打ち合せでスタジオに行っていた内野さん。事務所に帰ろうとすると外は大雨。イベントの千さんから「気をつけてくださいね、アーメン」と労いの一言をもらい、少し肌寒い雨の中を帰っていったそうです。


6.6(土)

・「幽霊塔へようこそ展」の迷路は子ども達に大人気で、どの層の子ども達もほぼ躊躇なく入って行きます。送り出す親御さんも迷路の中が見えるので安心した様子で「行っておいで!」と楽しそう。迷いながらもようやくゴールへ辿り着いた様子を見て、こどもたちの成長の一歩となっていたら素敵だなと思うスタッフなのでした。
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6.7(日)

・カフェデッキにあるアジサイが綺麗に咲き出しました。梅雨入りを心待ちにしているようです。
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6/25(木)から、8月分入場チケット先行抽選販売の申込みが始まります

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2015年夏休みシーズンの8月分の入場チケットに関して、毎月10日の一般販売に先行して抽選販売を実施します。

申込受付期間は、6月25日(木)から30日(火)まで。詳細は下記<2015年夏休みチケット販売の概要>、ならびにローソンチケットのホームページをご確認ください。


<2015年夏休みチケット販売の概要>

(1)チケットの種類

日時指定の予約チケット(入場引換券)
入場時間は1日4回(入場時間 10:00/12:00/14:00/16:00)

(2)発売価格(税込)

 大人・大学生  1000円
 高校・中学生  700円
 小学生     400円
 幼児(4歳以上) 100円

(3)先行抽選販売

【申込方法】
  1)インターネット http://l-tike.com/ghibli ※ローソンWEB会員(無料)に登録が必要です
  2)電話    0570-084-637 ※発信者番号を通知しておかけください
【申込枚数】 1申込み6枚まで  ※同一日時での複数エントリー不可
【支払方法】 ローソン店頭決済、または、クレジット決済
       ※電話申込はローソン店頭決済のみ
【発券方法】 ローソン店頭にて手続き
       ※発券期間を過ぎても発券されない場合、当選チケットはキャンセルされます
       ※インターネットで申込み、かつ、クレジット決済をされる場合のみ郵送も可

【スケジュール】

     8月
受付期間 6/25(木)12時~
  6/30(火)23時59分まで
当落発表 <インターネット申込>
7/9(木)15時 ~ メールにて通知

<電話申込>
7/9(木)15時 ~ 7/12(日)23時59分まで
上記電話にて確認
発券期間 7/9(木)15時 ~ 7/13(月)23時まで

(4)一般販売

8月分は7/10(金)10時より、従来通りの方法で発売いたします。(店頭での直接購入、インターネット/電話で予約のうえ、店舗にて発券・購入)

※先行抽選販売は2015年夏休みシーズンの7月分(終了)、8月分のみ実施いたします
2015年9月分以降の入場チケット販売は、毎月10日(10日が土日祝の場合は翌平日)からの一般販売のみになります
※営利目的のチケットの転売はいかなる場合も固くお断りいたします
※オークション等で転売されたチケットであると判明した場合、入場をお断りする場合があります

2015年6月12日


本棚より<季刊トライホークス 2015年41号>

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世の中にはいろいろな本があります。古今東西、恋物語もあれば、冒険物語もあり、たくさんある本の中から、トライホークスに置かれているおすすめの本を紹介します。トライホークスの本棚の中の一冊から、みなさんの本棚の一冊にしていただけたら嬉しいです。

1506atrip.gifしゅっぱつ しんこう!
さく...山本忠敬
福音館書店 800円

子どもたちは、大きくて動く乗りものが大好きです。飛行機、消防車、救急車や電車など、サイレンが鳴っていてもおかまいなしで、見つけた途端に大喜び。もちろん大人でもその魅力のとりこになっている人もいます。この本は、そんな純粋な乗りもの好きの心をつかむ1 冊だと思います。
 お話のなかで列車に乗るのは、おかあさんとみよちゃんです。二人は特急電車に乗って都会を出発しました。山のふもとの町に着くと急行列車に乗り換えます。川を超えて山の中の駅に到着すると、今度は普通列車に乗り換えます。特急列車、急行列車、普通列車へと乗りかえるたびに力強い「しゅっぱつ しんこう! 」の合図が汽笛とともに聞こえます。さらに山の奥へとトンネルをぬけると、おじいさんの待つ駅に到着しました。
 物語も言葉もとてもシンプルです。けれども、電車を乗り換えるたびに聞こえる「しゅっぱつしんこう! 」と、窓の外に流れる風景が、乗りものに乗ったときに感じられる、わくわくとした気分を思い起こさせてくれます。山本忠敬さんは、乗りものの絵本を多く手がけ、『しょうぼうじどうしゃ じぷた』など人気作がいくつもあります。絵を完成させるまでに多くの下調べやスケッチをしていたそうですが、この本に出てくる列車も種類がわかるほど正確に描かれています。本書では文章と絵の両方を担当されました。そんな作家さんだからこそ、シンプルに表現しても、乗りもの好きに響く作品が作れるのだと思います。
 


1506island.gif海の島 ステフィとネッリの物語
著者 アニカ・トール 新宿書房 2,000円
『睡蓮の池』『海の深み』『大海の光』(全4部作)

 第二次世界大戦初期、ナチス・ドイツの迫害から逃れるため、500人の子どもたちが、親元を離れスウェーデンにやってきました。ウィーンの裕福なユダヤ人家庭で育ったステフィとネッリの姉妹も、スウェーデンの都市イェーテボリの西にある小さな島に住むことになりました。アメリカへの移住の目処がたったら、また再び家族一緒に暮らせるはずだったのです。島に着いた二人は、別々の養い親に引き取られます。8歳の妹ネッリは、すぐに周りの環境になじみましたが、12歳のステフィにとって、言葉も宗教も違う中、厳格で質素な養家での生活、学校でのいじめなど、島の生活は辛いことが多いものでした。けれど、他に行くところもなく、ここで生活するしか道はありません。どこまでも続く空と海、"この世の果て"と呼んだこの場所は、ステフィにとってどんな場所になっていくのでしょうか。
 4部作からなるこの物語の中で、12歳だったステフィは、最終巻では18歳に成長しています。幼かったネッリもステフィとはまた違った形で、自分の居場所に不安を抱えるようになっていきます。物語を読んで思うのは、子どもたちの上に覆いかぶさってくる太刀打ちできない現実です。もう二度と昔には戻れないとわかっている状況で、何を思い、何を選ぶのか。二人の成長と葛藤とともに、周りの人々との関わりが丁寧に描かれており、改めて、人はひとりではなく、いつでも、どこであっても、誰かと関わりあいながら生きていくのだと思いました。


「季刊トライホークス」は、図書閲覧室で3ヶ月ごとに発行しているフリーペーパーです。ここでは、図書室の本を紹介するとともに、様々な分野で活躍している方に本の紹介をしていただき、図書室の枠をこえ「本」と出会うきっかけ作りをしていきたいと考えています。

「季刊トライホークス 41号」内容紹介
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  • 「夢中になって読んだ本」

    図書室では『完訳 ファーブル昆虫記』(集英社)の翻訳書としておなじみのフランス文学者・奥本大三郎さんに「夢中になって読んだ本」を教えていただきました。昆虫にも詳しい奥本さんですが、どんな本を読んで大きくなったのでしょう。これを機会に、奥本さんのエッセイを読むのも楽しいと思います。

  • 「連載」E.L.カニグズバーグ

  • 二年前に亡くなったアメリカの作家E.L.カニグズバーグと彼女の代表作を、1年間にわたり取り上げます。本号ではカニグズバーグの出世作『クローディアの秘密』を紹介し、作品の背景にも触れています。

  • 「山猫だより」~次は「幽霊塔」!~

  • 美術館の裏側(?)、日常について書いています。
    2015年度の企画展も、昨年から引き続き"本"が関係しています。江戸川乱歩の『幽霊塔』を中心に、後を追うように、読む、調べる、といった企画展の準備が始まりました。

6月 しとしと

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6.8(月)

・今年も自衛消防訓練審査会に出場することになりました。今回は指揮者小川くん、1番員田中くん、2番員遠藤くんで、久しぶりの1号消火栓への参加です。毎度のことながら閉館後に毎日練習をしていて、中央ホールにはメトロノームと手拍子の音が響いています。小川くん曰く、一つ一つ丁寧にリズムをとらないと頭に入らないとのことで、高田くんに"リズム系"と命名され、今までとは違った雰囲気の中汗を流しています。


6.9(火)

・美術館にロシアから小包が届きました。送り主は先日美術館にいらっしゃったお客様。中には「ありがとう」のお手紙と一緒に、沢山のロシアのお菓子!異国のお菓子に興味津々なスタッフによってあっという間になくなってしまいました。
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6.10(水)

・美術館の建物の周りの植栽も休館中にメンテナンスをしました。同じ緑でもこんなに色に違いがあることに改めて驚きます。この時期は特に綺麗な緑のグラデーション。お越しの際はぜひ目を向けてみてください。
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6.11(木)

・年に1度、この時期に開催される美術館のW杯、<WATER CUP>が開幕しました。"作業室の除湿機に溜まった水を捨てる"という作業を誰が一番多くやりとげるかという戦いです。出場メンバーは変わらず石光さん、天内さん、矢澤さんの3人。戦いが始まる前の景気づけに3人がしたことは「とんかつを食べにいくこと」でした。果たして今年のW杯は誰が勝つのでしょうか?


6.12(金)

・草屋では夏に向けて駐車場の草刈りが行われました。功刀さんは「地面が見えないくらいの蟻がいる!」「刈って置いといた草の下にナメクジがたくさん!」と元気に作業。一方、岩本さんはすごく深い雑草の根を淡々と何本も掘り出していて、なんとも対照的な二人の姿を楽しみつつ、一日がかりで無事作業は終了しました。


6.13(土)

・深刻な表情の海外のお客様から呼び止められた小山さん。お話を伺うと「美術館で働いている女性は、みんな前髪を眉毛のところで揃えなくてはならないのですか?」というご質問でした。確かに見渡すと同じ長さの前髪のスタッフがあちこちに。思いがけない質問にびっくりした小山さんは、自分はちょうど今朝、伸びていたので切ったばかりと笑いながらお答えしていました。


6.14(日)

・企画展示「幽霊塔へようこそ展」は、前回の企画展示とは入口出口が反対になっているため、1Fの廊下にご案内役としてパン種くんが座っています。お客様が迷わずに展示室に入られる様子を見て、パン種くんありがとうと思うスタッフなのでした。
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<お仕事中です>

6月 きせつもの

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6.15(月)

・子ども達に人気の「幽霊塔へようこそ展」の迷路ですが、たまに中で迷子になってしまったり、怖がって先に進めなくなってしまう子がいます。そんなとき、「一緒にいこう!」と声をかけあって仲良くなる子達もいて、地下迷宮の中でも新たな交流が生まれているようです。


6.16(火)

・打ち合せに出かけた机さんと内藤さん。帰りの電車で眠そう内藤さんに、「寝てていいよ」と優しい机さん。その言葉に甘えてうとうとし、もうすぐ降りる駅だなと目を覚ますと、隣に座っていたはずの机さんがいません。慌てて辺りを見回すと、ドアの前で不敵な笑みを浮かべ、電車を降りようとしていたそうです。机さんの優しさには裏がある、と学んだ内藤さんでした。


6.17(水)

・高畑さんが企画展示「幽霊塔へようこそ展」の見学にいらっしゃいました。中央ホールで時計塔を眺め、ハンドルを回す子ども達を応援し、その後螺旋階段を登って展示室へ。展示室では一枚一枚、パネルをじっくりと読まれていました。
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・「今年も来た!」と嬉しそうに走っている山川さん。昨年の11月にカフェデッキに現れた山川さんの愛しの蝶〝アサギマダラ〟が、今年は早めの6月にパティオにやってきたとのこと。とても長い距離を飛んでいくこの蝶は、これからいったいどんな旅をするのでしょうか。
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<ひとやすみ>


6.18(木)
・今年も夏休みを乗り切るべく、フクシさんがヘルプに来てくれる事になりました。後輩ができたショップの新人2人は、先輩らしく細やかな指導をしており、その微笑ましい姿を陰から笑顔で見守る先輩スタッフ達でした。


6.19(金)

・高畑監督より差し入れのさくらんぼを頂きました。皆で甘くて美味しい山形のさくらんぼを食べながら、「『おもひでぽろぽろ』が見たくなってきたねー」と映画の話も食べる手も止まらなくなってしまいました。
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6.20(土)

・カフェデッキで大泣きしている女の子。何事かと聞きにいくと、「私が歌ってたのに!トトロ歌ってたのに!」とのことで、どうやら妹さんに鼻歌泥棒をされてしまったよう。お姉ちゃんが怒っているのもどこ吹く風で、次はまた別の鼻歌を始めていました。


6.21(日)

・遠藤くんがバックヤードのショップの荷捌き所に行くと、顔やら腕やらを赤く腫らして戻って来ます。「どうしたの?」と尋ねると、「昔から本当によく蚊に刺されるんですよ...」と季節の便りにぐったりの様子。今までよく刺されていたスタッフは、一番の若手を選んだ蚊に拍手を送り、役目を終えたと思うのでした。
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<蚊取り豚、登場>

株式会社スタジオジブリ 三鷹の森ジブリ美術館 正社員募集のお知らせ

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三鷹の森ジブリ美術館では、下記のとおり平成28年1月15日入社の正社員を募集します。

募集職種および人数
美術館運営業務全般(若干名)

業務内容
  • 受付や展示室での接客、案内業務
  • 展示物や建物施設の維持管理業務
  • ショップでの接客、販売業務
  • カフェでの接客、調理補助業務

応募資格
  • 25歳位まで(若年層の長期キャリア形成を考慮しての募集です)
  • 学歴、経験は問いません。第二新卒者歓迎します。

雇用形態
正社員

歓迎するスキル(※必須ではありません)
  • 営業・接客経験のある方。
  • 語学スキル(英語・韓国語・中国語など)をお持ちの方。
  • 普通自動車運転免許

待遇・勤務時間など
  • 給 与...月給20万円以上
  • 通勤費...全額支給
  • 制 服...一部貸与
  • 昇 給...年1回
  • 賞 与...年2回
  • 福利厚生...社会保険完備
  • 休日休暇...週休2日制/年末年始休暇/年2回長期休暇あり(年間休日120日前後)
  • 労働時間...08:30~19:30の間のシフト制(実働8時間)
  • 勤務地...三鷹の森ジブリ美術館(正式名称:三鷹市立アニメーション美術館)
  • アクセス:JR三鷹駅・吉祥寺駅どちらからも徒歩約15分


応募要領

履歴書と自己紹介文のフォームをダウンロードし、本人が自筆で記入。
  • 履歴書 (最近3ヶ月以内の写真を貼付)
  • 自己紹介(800字程度)※自己紹介は、ダウンロードした書式に記載されているテーマで記述してください。 

    三鷹の森ジブリ美術館社員応募書類(PDF・81KB)

応募締切
平成27年8月15日(土)書類必着
 
選考方法
書類選考後、面接を実施し決定します。
応募締切後1ヶ月以内に、書類選考を通過された方にのみ電話にてご連絡します。
 
採用内定通知
平成27年11月中旬

書類送付先(郵送でのみ受け付けます)
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀1-1-83  三鷹の森ジブリ美術館 採用係


注意事項

*応募書類は返却いたしません。

*結果などについてのお問い合わせやご質問にはお答えできません。

*書類選考にもれた方には連絡が行きませんので、予めご了承ください。

*会社訪問は受け付けておりません。

*応募書類に記載された個人情報は、採用の目的以外には使用いたしません。採用期間中は厳重に保管の上、終了後直ちに破棄させていただきます。

以上

6月 ぴっちゃん

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6.22(月)

・修学旅行シーズンに入り連日中高生で賑わっているショップには、生徒だけでなく先生方もお土産を選びに来てくれます。そんな中、「ここがこうなってるだろう?こういう硬い殻と関節を持つグループをなんと言うかわかる人!」と、"王蟲"をモデルに生物の授業が始まりました。その場にいたスタッフも遠い記憶を呼び起こし、生徒の一人と化したのでした。
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<答えは"節足動物"です>


6.23(火)

・企画展のパンフレット制作に追われている小林さん。打ち合わせで席を外していることが多いのですが、そんな時に限って深谷さんが探しに来るそう。隣の席の栗原さんは「どこ行ったんだ全く、ってよく席の周りをウロウロしてるよ。井戸端会議の相方が不在で困るんだろうね」と笑いながら小林さんに伝えていました。


6.24(水)

・「インサイド・ヘッド」の監督コンビ、ピート・ドクター氏とロニー・デル・カルメン氏が来館されました。企画展示では、日本語は読めないそうなのですが宮崎さんの描いたパネルを隅から隅まで丁寧にご覧になり、土星座の短編映画も、ここでしか見れないからと、とても楽しんで下さったそうです。


6.25(木)

・今年もカフェデッキに夏季限定のラムネワゴンが登場しています。本日の販売担当はいつも元気ハツラツな多田さん。ふと見ると数名の子ども達に囲まれ、なにやら質問され困っている様子。「なんで"ただ(多田)"なのにラムネはタダじゃないの?」と、何とも子どもらしい問い合わせです。多田さんの素敵な笑顔は無料ですが、ラムネは200円です。


6.26(金)
・今日は自衛消防訓練審査会の本番。
この日に向けて毎日練習をしてきました。
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本番のピリッとした空気の中、少し緊張気味な小川くん、田中くん、遠藤くんの3人。
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残念ながら優勝には至りませんでしたが、必ず優勝しよう!と毎日毎日何時間も頑張っていた様子を見てきたスタッフは、心の中で優勝旗を渡したい気持ちでいっぱいです。3人はみんなの思いと悔しさを胸に、来年へのリベンジを誓うのでした。


6.27(土)

・地下1Fスタッフの宮崎さんはスタッフ内で一番の嗅覚の持ち主。そのレベルは警察犬と同等ではないかと評判で、探し物をしたり、持ち主を当てたり、仕事に生かされる場面もあり頼りにされています。鈍感力を発揮する鼻炎持ちのスタッフは、宮崎さんの鼻に敬意を表するのでした。


6.28(日)

・宮崎監督が描いた「幽霊塔へようこそ展」のパネルは枚数もあってかなり読みごたえがあります。そんな中、パネルの前で30分以上立っている小5の男の子。どうやら話が気に入ってパネルを読み込んでいたそうで、みごとな推理力で秋子さんの正体を暴こうとしていました。

6月 しとぴっちゃん

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6.29(月)

・バックヤードでナナフシを見つけた大口さんと小池さん。葉っぱの側に移動させてあげると器用に動きまわり、いい場所を見つけたのか、その後どんなに息を吹きかけても微動だにしなくなりました。「遊んでくれない...」と2人はさみしそうです。
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<さぁどこでしょう?>


6.30(火)

・休館日の火曜日、2F事務所に上がってくる階段付近から口笛が聞こえてきました。その音色は古き日本映画でさすらいの侍が吹いているかのよう。「どんな大御所がやってくるのか?」「一体誰??」と口々に話す中、「口笛や鼻歌と言えば」で思い浮かぶ人もいるようで、口笛の主の姿が見えると同時に「やっぱり机さんだ」と言い当てた松尾さんと石光さんでした。


7.1(水)

・迷路で何回も遊んでいたのにクモの巣を見つけた途端、迷路に入れなくなった女の子。恐々と「あれ、ほんもの?」と何度も聞いていたので、近くにいる島崎さんがきっと知ってるよと伝えました。するとその女の子はさっそく島崎さんにクモについて質問。いろいろと聞いて納得したのか、元気になって戻っていきました。


7.2(木)

・制作進行中の企画展示のパンフレット。デザイナーさんの会社へ打ち合せに伺い、原稿を確認して、修正があればその場で修正作業をしてもらいます。修正作業の待ち時間に別件の相談、修正版ができあがると確認してまた変更箇所を決めたりというのを繰り返しています。長時間の作業ですが、合間に功刀さんがみんなの似顔絵を描いて場を和ませてくれているそうです。完成は7月下旬予定。どうぞお楽しみに。
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<練習中の小林さん>


7.3(金)

・今日は学校が休みだという5年生くらいの女の子。その代わりに宿題を持ってきたそうで、カフェのオープンを待っている時間に、国語の宿題を頑張っています。「分からないことがあったらお兄さんに聞くね!」と言われた小川くんでしたが、漢字苦手なんだけどなぁ...とビクビクしていました。


7.4(土)

・お疲れ気味の滝口さんの肩を揉んであげる矢澤さん。すると「私も肩こってるよ」と隣にやってくる石光さん。気が付けば両手で2人の肩を一生懸命揉んでいました。矢澤さんは優しいんです、きっと。
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<両手使い>


7.5(日)

・カフェのカウンターに新しく入った新人、南澤くん。23歳というスタッフの中では若い年齢の割に落ち着いた雰囲気の持ち主。小池さんと村上さんが話の流れで南澤くんに学生時代の部活を聞いてみると、偶然にも3人とも卓球部だったことがわかり、しばらく卓球話しに花が咲くのでした。

7月 じめじめ

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7.6(月)

・屋上に行こうといらした海外の方が、突然降り出した雨に立ち往生していました。そんな中、お連れの方を待っていたご婦人が「今は使わないからどうぞ!」とご自分の傘を手渡していました。雨でジメジメした雰囲気が続きますが、そんなお客様の心遣いに皆晴れやかな気持ちになりました。


7.7(火)

・今年も阿波踊りの練習が始まりました。新入社員5人に加えショップの佐野くんが参加表明し、ある意味大型新人の加入にどよめいています。先輩方から手取り足取り基礎を教えてもらいながら、筋肉痛に顔歪ませ、滝のような汗をかきつつ、本番までにどんな進化を遂げるのか楽しみです。


7.8(水)

・土の中で、もぞもぞ動くものがいます。よくよく覗くと、ハナバチが巣を掘っているようです。「おしりの振り方がかわいいのだよ~」と、毎年ハナバチのこの姿を楽しみにしている斉藤さんは、土の中で顔を見せない様子を愛でるように眺めるのでした。
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<もぞもぞ>

7.9(木)

・カフェでいつも新人スタッフに研修を行う丸山さんですが、最近、閉店後ひっそりと研修を受けている様子。数年ぶりにテイクアウトに入ることになったものの、ソフトクリームを作ったことがないため木村さんから手取り足取り教えてもらっているのです。デビューは間近、うまく作れるようになるのでしょうか?
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<ふむふむ>


7.10(金)

・トライホークスでは「幽霊塔へようこそ展」にちなんだ書籍をたくさん置いていますが、なかでも子ども達に人気なのが江戸川乱歩の『怪人二十面相』です。今日も小学4年生の男の子がお母さんにおねだり。「ねえねえ、あれ読みたい!かいじんにじゅうそうめん!!」。夏だから連想してしまったのでしょうか。どんなお話だろうと想像するスタッフでした。


7.11(土)

・ショップの夏のワゴン販売に向け、阿部さんが中心となって着々と準備が進んでいます。今年は今までとはがらりと趣向を変える予定。さてどんな仕上がりになるでしょうか。


7.12(日)

・休憩室の窓辺に置いてあるシクラメンの鉢に異変が。冬の花のはずのシクラメンが花を咲かせたのです。調べてみると、まれに夏でも花を咲かせることが分かりました。どうやら場所や室温が快適だったのか、休眠せずに夏も元気に過ごしている様子。これから一緒に暑い夏を乗り越えます!
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7月 もう夏?

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7.13(月)

・少年の部屋の宝箱を嬉しそうに見ていた3歳ぐらいの女の子。「宝物はなあに?」と比留間さんが尋ねると、すぐに弟くんの名前を答えていました。きっとすてきな姉弟なのだろうと嬉しくなる比留間さんでした。


7.14(火)

・スタッフが開館前に清掃をしているとカフェの外壁に落書きを発見!
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と思いきや、近づいてみるとなんとクモの巣。調べてみると「コガタコガネグモ」いうクモで、「隠れ帯<カクレオビ>」や「白帯<ハクタイ>」と呼ばれる装飾を巣にするそう。何故、装飾するのかは諸説あるようです。今度はどんな模様になるのか楽しみです。
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7.15(水)

・カフェのメニュー「ベーコンたっぷりま~るいピザトースト」に使用している北海道のマッシュルーム。いろいろなサイズものが箱に入っているのですが、この日はおまんじゅうのような大きなものが入っていました。あまりの大きさに、なんとなくうれしい気持ちになるスタッフなのでした。
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7.16(木)

・ある企画の為、夜な夜な閉館後の暗い美術館を駆け回り準備をしているスタッフが数名。小物を用意したり、台本を書いたり、声色を練習したり。やることは盛りだくさんのようですが、当日の様子を思い浮かべながら作業をするその表情はいきいきしていました。
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7.17(金)

・中央ホールにある時計塔の鐘が鳴ると、お客様は日本、海外問わず腕時計や携帯を取り出して時間を確認されています。正時ではない時は、不思議そうな顔で時計塔の文字盤と交互に確認している方も。さて次は何時に鳴るのでしょうか。


7.18(土)

・今年も夏休み期間限定のワゴン販売が始まりました。今年の目玉はなんと言っても、アメのつかみ取りです!今回、新しく作って頂いた5種類のアメの入った大きなビンに、手を入れてつかみ取るのですが、これがなかなか難しく大人も子どもも真剣勝負。今まで以上に活気にあふれているので、お祭り気分でぜひのぞきに来て下さいね!
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<今年のテーマは、「幽霊塔へようこそ展」にちなんで"日本の夏">


7.19(日)

・昨日今日とみたか商工まつりに出店しました。今年は運営、ショップ、カフェからそれぞれ担当者が参加し、短編映画のパンフレット各種、ショップマンマユートのオリジナル商品、ラムネにビールと、普段は美術館でしか買えない物を特別に販売しました。
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二日間とも大盛況で、準備をしてきた担当者たちも満足そう。特に今日はお天気にも恵まれ、ラムネが飛ぶように売れました。暑さに負けそうになりながらも、「根本さんが差し入れてくれた"パピコ"が、人生史上最高に美味かった!」とご褒美があったことを喜ぶ郎さん。梅雨明けすぐの夏祭りに、夏本番を感じるのでした。
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カフェ「麦わらぼうし」 夏の新メニュー

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梅雨も明け、夏らしい暑さの日が続くようになってきました。カフェ「麦わらぼうし」では、そんな暑さの中でもさっぱりと楽しんでいただける夏のデザートメニューが登場しました。ぜひお楽しみください。


<喫茶室店内の新デザートメニュー>
momonopafe.jpgおいしさかさなる桃のパフェ...¥800

桃農家さんが丹精込めて育てた桃をたっぷりと使用した、こだわりのパフェです。フレッシュな桃の下には甘さ控えめのミルクアイス、さらにその下には見た目も涼しげな2種類の桃のゼリーとヨーグルトムース。一口食べると、みずみずしい桃の果汁と甘い香りがお口の中いっぱいに広がります。何層にも重なる美味しさを、最後までお楽しみください。


mirukutappuri_funwari.jpgミルクたっぷりふんわりチーズパイ...¥680

ミルクの風味豊かなクリームチーズに、甘い香りのバニラビーンズをプラスして、やさしい甘さのレアチーズムースに仕上げました。香ばしいパイ生地の耳の部分には、ドライパイナップルのコンポートが隠れています。ふんわりと軽いチーズムースの食感が、暑い季節にピッタリのデザートです。(※7/29~提供開始)


カフェ 「麦わらぼうし」の定番メニュー

<喫茶室内のメニュー>

katsusando.jpgくいしんぼうのカツサンド...¥1,100

パンから飛び出したカツを、口いっぱいにほうばって思い切り食べてほしいサンドイッチ。
厚い豚もも肉と、新鮮なリーフレタスは、噛みごたえ抜群です。

huzoroiithigo.jpgふぞろいイチゴのショートケーキ...¥800

しっとりしたスポンジと、たっぷりの生クリームが嬉しい、お母さんが作ったようなショートケーキ。
たくさん並んだ不揃いのイチゴたちもかわいらしい。お誕生日の気分で食べてほしい、ちょっと大きめのケーキです。

nopparanokuri-mu.jpg野っぱらのクリームソーダ...¥600

鮮やかな空色のクリームソーダ。雲のように浮かんでいるアイスミルクの味も懐かしい。
麦わらのストローでかきまぜながら、召し上がれ。

huwahuwamirukuko-hi-.jpgふわふわミルク入りコーヒー...¥500

濃厚なオーガニックコーヒーに、ふわふわのミルクを注ぎました。ミルクの上に描かれているのは麦わらぼうし。
コーヒーの香りとともに味わって下さい。


<テイクアウトメニュー>

hottodoggu (2).JPGホットドッグ...¥500

北海道でのびのび育ったジューシーな放牧豚ソーセージに、相性抜群のドッグパンを合わせ、更に甘酸っぱいピクルスソースをアクセントに加えました。こだわり抜いて作った「麦わらぼうし」のホットドッグをお楽しみ下さい。


>>カフェ『麦わらぼうし』2015年7月24日からのメニュー一覧

2階北側廊下で「レッドタートル ある島の物語」展がはじまりました。

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ジブリ美術館では、2階廊下スペースで「レッドタートル ある島の物語」展を開催しています。

9/17に公開するスタジオジブリ最新作『レッドタートル ある島の物語』(マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督作品)。嵐の海に放り出された男が、九死に一生を得て無人島にたどり着きます。必死にその島からの脱出を試みるも見えない力に阻止され、何度も島に引き戻されてしまいます。絶望的な状況に置かれた男の前に、一人の女性が現れます。

マイケル監督は、『岸辺のふたり』(原題:Father and Daughter )という短編で、アカデミー賞短編アニメーション映画賞を受賞。彼の描く世界は、光と影のコントラストや空間の広がりが印象的で、その制作過程からもその特徴が感じられます。

今回の展示では、マイケル監督の独特の世界観を制作資料やアートワークでご紹介します。ぜひご覧ください。

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◆会期:2016年8月24日(水)~10月31日(月)
◆場所:三鷹の森ジブリ美術館 2階北側廊下

株式会社スタジオジブリ 三鷹の森ジブリ美術館 正社員募集のお知らせ(終了しました)

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受付は終了いたしました。ご応募ありがとうございました。


三鷹の森ジブリ美術館では、下記のとおり2017年4月1日入社の正社員を募集します。

募集職種および人数
美術館運営業務全般(若干名)

業務内容
  • 受付や展示室での接客、案内業務
  • 展示物や建物施設の維持管理業務
  • ショップでの接客、販売業務
  • カフェでの接客、調理補助業務

応募資格
  • 28歳までの方(若年層の長期キャリア形成を図るため)
  • チームで仕事をすることが好きな方
  • 語学力のある方(必須ではありません)
  • 普通自動車運転免許のある方(必須ではありません)

雇用形態
正社員

待遇・勤務時間など
  • 給 与...月給20万円以上
  • 通勤費...全額支給
  • 制 服...一部貸与
  • 昇 給...年1回
  • 賞 与...年2回
  • 福利厚生...社会保険完備
  • 休日休暇...週休2日制/年末年始休暇/年2回長期休暇あり(年間休日120日前後)
  • 労働時間...08:30~19:30の間のシフト制(実働8時間)
  • 勤務地...三鷹の森ジブリ美術館(正式名称:三鷹市立アニメーション美術館)
  • アクセス:JR三鷹駅・吉祥寺駅どちらからも徒歩約15分

※配属先により、公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団へ出向していただきます。その場合も上記条件は同一です。


応募要領

提出書類 履歴書と自己紹介文のフォームをダウンロードし、本人が自筆で記入。
  • 履歴書 (最近3ヶ月以内の写真を貼付)
  • 自己紹介(800字程度)※自己紹介は、ダウンロードした書式に記載されているテーマで記述してください。 

    三鷹の森ジブリ美術館社員応募書類(PDF・81KB)

応募締切
2016年9月30日(金)書類必着
 
選考方法
書類選考後、面接を実施し決定します。
応募締切後1ヶ月以内に、書類選考を通過された方にのみ電話にてご連絡します。
 
採用内定通知
2016年12月中旬

書類送付先(郵送でのみ受け付けます)
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀1-1-83  三鷹の森ジブリ美術館 採用係


注意事項

*応募書類は返却いたしません。

*結果などについてのお問い合わせやご質問にはお答えできません。

*書類選考にもれた方には連絡が行きませんので、予めご了承ください。

*会社訪問は受け付けておりません。

*応募書類に記載された個人情報は、採用の目的以外には使用いたしません。採用期間中は厳重に保管の上、終了後直ちに破棄させていただきます。

以上

9月

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9.1(木)

・ベーゴマの形をしたベーゴマクッキーを頂きました。なんとこのクッキー、ベーゴマのように回せるらしい!と聞きつけて慌ててコマを回す糸を持ってくる子どものような大人たち。くるくる回しては、ぱくっと食べて楽しんでいます。
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9.2(金)

・藤原さんがスタジオに移動することになり、本日引越し作業がありました。施設や展示関連の仕事をしていため、いろんなサンプルの置き土産が。天内さんの「これはここに貼りましょう。これはここに」という指示のもと、笠屋の飾りつけも同時に行われました。


9.3(土)

・ショップの大津さんが、なにやら机の上で緑の物体を湯煎しています。一見遊んでいるように見えますが、きっとここからアイディアが生まれ、また何か素敵なショップの商品が生み出されるのだなと、周りは興味津々です。
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<何を作るのでしょう...>


9.4(日)

・出口の場所を聞きにいらした欧米からお越しの40代くらいの男性。場所を伝えると、とても力強く「アリガトウゴワス!」と忍者のようなポーズをして去っていきました。男性の手には刀の形をした傘、真っ黒の服、歩き方までもが忍者そのもの。あっという間に姿が見えなくなってしまいました。


9.5(月)

・9年前にショップでオリジナルプレートを購入されたお客様がいらっしゃり、「毎日使っているんですけど、全然傷がつかないんです。」と嬉しそうに教えてくださいました。宮本さんはそのこと聞き、持っているプレートをこれからどんどん使っていこう!と思ったそうです。


9.6(火)

・昨晩、秋田さん、小林さんの送別会が盛大に行われました。送別会とはいえ最後は笑顔で盛り上げたいと、2人をお題に行なわれた大喜利大会。
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その他にも「ひこうきぐも」の替え歌で2人の功績を称える合唱、そして今や恒例となった感謝状ケーキの贈呈など盛りだくさんの内容。楽しい時間もあっという間に過ぎ、しんみりとしつつも笑顔で新たな門出を送り出しました。
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9.7(水)

・「やっほ~~!」と、元気な声が館内に聞こえてきました。声がする方に目を向けると、2階の廊下で3歳くらいの男の子が叫んでいました。すると男の子に答えるかのように、「やっほ~~!」と声がします。「やまびこだ!」と嬉しそうな男の子ですが、実はやまびこの正体は男の子のお父さんで、下の階から答えていたのです。喜んでいる息子さんを見て満面の笑みを浮かべるお父さんでした。


9.8(木)

・「美術館の中に素敵なマンホールがあると聞いたのですが...」というお母さん。その影には恥ずかしそうに小学生の娘さんが隠れています。話を聞いてみると、娘さんの課題で自分の身近にあるマンホールを探しているとのこと。鈴木さんがパティオのマンホールの場所をお伝えすると「これでやっと完成します!」と嬉しそうなお母さんと、笑顔で先を急ぐ娘さんでした。


9.9(金)

・改修工事も終わり、笠屋も気分を変えようということで、レイアウト替えを行いました。今まで会議室として使っていた部屋にも席を作ることになり、パソコン、机の上の書類、袖机と共に大移動。その後、各自のデスク周りの片付けを始めたのですが、一体どこから出てきたのか不思議なぐらいの書類に囲まれ、遠い眼をするスタッフも。無事全て収納されるのでしょうか・・・。
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9.10(土)

・"タマゴ姫"のマスコットキーホルダーをレジに持っていらした女性のお客様に、「かわいいですよねぇ」と話し掛けると、「これ...」とすでにバッグに付けてあるマスコットを見せてくださいました。「真っ白だから洗濯したいんですけど、ずっと付けていたいので洗い換えを買いに来たんです。」と、いつも一緒にいて頂いてることが嬉しかったです。


9.11(日)

・毎年恒例、八幡神社の大祭のお神輿に今年も参加しました。昨年お休みだった深谷さんが加わり、郎さん、天内さん、西川さん、鵜木さん、矢澤さん、中村くんの計7名。美術館を通過する下連雀第一町会のお神輿を、事務所ではまだかまだかと待っていると、遠くから威勢のいい掛け声が。
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この後、トトロ受付前で少し休憩をして集合写真を撮り、気合を入れ直してまた次の場所へと向かって行きました。
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9.12(月)

・ご案内所にあるフィルムビューワーを見に来た8歳くらいの女の子。その周りに飾ってある夏から秋に変わろうとしているこの時期を表現した、セミの抜け殻や、栗、クルミなどに興味津々のようです。「私、夏休みにセミの抜け殻58個も集めたの!」と女の子。さらに、「あ!このクルミおいしそう。このまま焼いても美味しいだろうなぁ。栗か~、栗ご飯おいしいよね!」と、この年齢にしてたくさんの秋の味覚を知っている女の子に感心していると「もうすぐだね!」とニコニコ帰って行きました。その楽しそうな様子を見て、あっという間にやってくるであろう秋が待ち遠しく感じてしまったのでした。
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9.13(火)

・事務所の外から声が聞こえるのでふと顔を上げると、なにやら作業をしている様子の
北嶋さんと伊神さん。どうやら今年も例の準備が始まったようですね。
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9.14(水)

・2歳くらいの女の子が、片付け作業をしている原さんをじぃっと見ていました。長らく見てつめているので原さんが持っていたメニューで顔を隠し「いないいないばあ」をやると、びっくりしたのか大きな声で泣いてしまい、顔を背けられてしまいました。
閉店間際の店内に泣き声が響く中、原さんが「あれ...?!なまはげ的な感じ?」とぽつりつぶやくのでした。


9.15(木)

・現在土星座で上映中の、オリジナル短編映画「やどさがし」を見たお客様がショップにやってくると、窓辺にディスプレイしてある"ぬら~"手ぬぐいを目にして、「ぬら~」と、劇中に出てくる川の主の真似をして楽しそうにしています。「映画が面白かったんだなぁ」と、私たちもにんまりするのです。


9.16(金)

・「今日は朝からめずらしいお客さんが来たんだよ」と、なんだかちょっとお疲れ気味の松島さん。「あとで写真を送るね」と言われ、メールで届いた写真を見ると...。

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<ヤモリさんでした>
嫌いなわけではないけれど、気付いたらものすごく近くにいてびっくりしたそうです。


9.17(土)

・各所で徐々に始まっている例の準備。テーマを考えながら15年分の資材をひっくり返しながら、思い出話に花が咲きます。そんな中、「パプリカ!」と、須田さんが声を発したのでそちらを見ると、手に握っているのはビンに入った"ポプリ"。終始笑いに包まれながらも作業は続いていました。さて、どんな装飾になるのでしょうか。


9.18(日)

・出口でお客様を見送っていた中山さん。男の子とお母さんが仲良くお話しているのが耳に入って来ました。「お母さんお仕置きってなあに?」と男の子。お母さんは優しく「悪いことをしてしまい『もう絶対にしません』ってお約束出来るまで立たされたりすることよ」と話すと、男の子が中山さんを指差し「あのお姉さん何悪いことしたのかな?」と言っていました。どうやら男の子は「おしごと」と「おしおき」を間違えたようです。


9.19(月)

・土星座の短編映画「ちゅうずもう」の湯のみを買ってくださった女性に、「映画をご覧になったことがあるんですか?」と尋ねると、「ず~っと、見たいんですけど、なかなか上映してる時に当たらなくて...」と残念そう。この映画が好きなスタッフが多いので、「いつ上映されるんでしょうね...。早く見たいですね」と一緒に心待ちにするのでした。


9.20(火)

・板谷さんが「これすごいんだよ」とシワシワの布を手に持ってやってきました。
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「メガネ拭きなんだけど、手のひらでバウンドさせてみて」とのことなので、「?」となりつつやってみると、
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なんと、折り紙の鶴に!見ていた周りからは「おー!」「すごい!!」と感嘆の声。「家でやったときは誰も反応してくれなかったんだよ」と満足そうに帰っていきました。


9.21(水)

・館長のもとに、お仕事でお世話になっているTさんが美術館にいらっしゃいましたと連絡が入りました。あわてて館長が行って館内を探したのですが見当たらず、さらに事務所にいた西川くん、矢澤くんも動員。小一時間ほどくまなく探したのですが、結局見つけられませんでした。矢澤さんは「似ている後姿が3人はいました。全部前にいって確認しましたが違いました・・・」と残念そう。しかし改めて事実確認をすると、「~のような気がしました」という情報だったそう。「なんだー。でも来るんだったらメールくれるよね」ということで、一件落着となりました。


9.22(木)

・美術館から戻ってきた机さん。「さっき鵜木くんに髪切ってかっこよくなったね、って言ったら、「今日"は"優しいですね」って言われたんだけど・・・」とのこと。普段どんなやり取りをしているのか気になります。


9.23(金)

・たまにかぶるスタッフの私服。今日は西岡さんと伊藤さんと厚樹さんがチェック柄でおそろいになりました。西岡さんいわく、「今日はギンガムな天候だったんだよ」。
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<9/23近辺はギンガム日和>


9.24(土)

・閉館後の常設展示室で、イベントに向けての準備でひたすら鉛筆を削り続ける田中くん・村上さん・岸田さんの3人。誰もいないと思った矢澤さんに電気を消されて悲鳴を上げたり、災難に見舞われながらも、準備は着々と進んでいる模様です。
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9.25(日)

・今日の朝一番のお客様は、"パズー"と"シータ"の格好をしたお姉ちゃんと弟くん。小物まで完璧で、みんなの目が釘づけに。ついつい、ショップで販売している"パズー"の帽子をかぶってもらってしまいました。


9.26(月)

・土笛を目下練習中の日下くんが、お客様に頼まれて吹いて見せることに。店内に土笛の音が響いた瞬間、「わぁ~!」と歓声が起こり1曲を吹き終えました。そこで終了かと思いきや2曲目の演奏が始まり、着実にレパートリーを増やしている模様です。


9.27(火)

・笠屋にある胡蝶蘭の元気がなくなっていたため、"いきもの係"の机さんが植え替えてくれました。毎日葉水をやりながら、大丈夫かなぁと心配そうに見守っています。


9.28(水)

・数日前からパティオの山小屋に、北嶋さんがお土産で貰ったウェザースティックという棒が付きました。数時間先の天気を予想できるというもので、雨予報だと先端が下がり、晴れ予報だと先端が上がるそうですが、スタッフは半信半疑で様子を見守っていました。この日は、晴れていて朝の清掃も爽やかに行っていたのですが、ウェザースティックは下を向いています。「雨が降るのかな~」とスタッフ同士で話していると、その数時間後、本当に雨が降ってきたのです!このことがあり、スタッフからの信頼を勝ち得たウェザースティックです。
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9.29(木)

・草屋では、備蓄用の食料の賞味期限が近いということで、リッツパーティーを開催。参加者がそれぞれジャムや具材を持ち寄り、かなり豪華な食卓となりました。
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しかし料理の持ち込みもあって全部は食べきれなかったようで、この日の午後は、草屋に行くと自動的に一人リッツパーティーに参加というシステムとなっていたそうです。


9.30(金)

・カフェでは今年も市民デーにマルシェを開催することとなり、担当するスタッフを中心に準備に追われていました。男性陣はデッキで力仕事。女性陣は店内で野菜を洗ったり、砂糖をパッキングしたりとテキパキ進めていました。特に野菜はカラーニンジンや現在のメニューにも使用しているビーツと土を落とすと鮮やかな色が出てきて、『わーきれいだねー!』と楽しみながらの作業となりました。
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